約20年前、自分の作った音楽「ennui new PIG / Ryoma Maeda」が、初めてタワレコ(or その他CD/レコードショップに)に並んだ。
この胸踊る感覚を味わった人はきっと理解してくれると思うが、
「なんかわからんが、この先に素敵な未来が待ってる感じのワクワク感」
ブルーハーツの歌詞から引用するなら「何かが変わりそうで眠れない夜」。そんな感じ。
それはたぶん、音楽家冥利に尽きる感覚だと思う。
そして、そんな感覚から20年ほどたった未来の話。
先日、Ryoma Maeda名義でリリースした「ennui new PIG」をbandcampへリリースしよーと思い、いろいろ調べていたら、改めてオリジナルリリース日を確認すると、2000年9月20日。あれ、もう20年経ってんじゃん!!と驚愕した。
20年があっという間だったとは思わないが、めちゃくちゃ昔、という感覚もない。当然ながら、色々なことがあり、色々なことが変わった。
20代の頃は、色々な状況や、他のアーティストの作品への「不満」、「怒り」をガソリンに自分の作品の制作ができた。ハングリー精神、という感覚にも近いのかもしれない。
しかし、おっさんとなった今は、それな感覚をガソリンにはできなくなった。月並みな言葉で言うと「丸くなった」ともいえる。
どっちがいいとか、悪いとか、ではなく、「その時にしかできない事がある」ということだろうか。
またこの先、20年経つと、「その時」できることがあり、2021年の今しかできない事があるのだろーなー。と思う今日この頃。
どちらにしても、「ennui new PIG」は20年前のオレの最高傑作であり、
https://milchrecord.bandcamp.com/album/ennui-new-pig
↓が2021年のオレの最高傑作(2021年6月1日サブスクリリース)である。
20年前に感じた「なんかこの先に、素敵な未来が待ってる感じのワクワク感」の
結果としては「無事、それなりに楽しく生きてます。」ってとこだろうか。悪くない未来へ来た。