Yamaha_V50_(1989)

マイファーストシンセサイザーの死


オレの最初に買ったシンセは15歳のときに中古で買ったYAMAHA V50である。
当時楽器店のない離島に住み、インターネットもない時代だったので、
当然どんな音が出るかもまったく知らず、キーボードマガジンに載っている仕様の情報だけを頼りに買った。
というより、シーケンサー内臓のシンセ、俗に言うワークステーション型で、と考えたとき、予算上、選択肢があまりなかったという理由もある。

そんなこんなで手に入れたマイファーストシンセサイザーV50ですが、
当時PCM音源全盛の中、FM音源というちょっと時代遅れな感じは否めなかったが創意工夫して使い倒した、
小さいディスプレイの中だけの世界で打ち込みまくり何曲も楽曲を生み出した
昔のシンセらしくクソ重いボディをかかえて数々のスタジオやライブハウスやクラブへもっていった。

そんな感じで数年間使い倒したおかげで一部のボタンはつぶれ、さらには鍵盤が折れた!
しかしそれでも、フレーズを折れた鍵盤部分使わないアレンジにしてさらに使い倒した、
ボタンもあらゆるボタンの効きが悪くなり、10回押して1回反応する、みたいなボタンも増えてきた。

そうして、いい加減もう無理だろ、ってとこまでオレは使い倒して次の代のシンセへ変更し長い役目を終え、
オレの部屋で立てかけられているだけのインテリアとなった。

そんな手の焼くかわいい子みたいながらも、苦楽を共にしたマイファーストシンセサイザーですが、
よくも悪くもあの独特な音を久々に聴きたくなって電源入れて弾いてみたら、数年間放置されていた恨みか、まったく音を発しなくなっていた。

その時、オレは思った
「音を出さないシンセは只の鉄の塊である」
2秒の即決で、
「よし、捨てよう」

そうしてあんなに数々の現場で苦楽を共にし、数々の曲を生み出したマイファーストシンセですが、
あっさり粗大ごみの日にドナドナされていきました。

さらばマイファーストシンセサイザー!
夢と希望をありがとう!

ちなみに最新の Ryoma Maeda サウンドはこれ!