e0097490_1458407

milky-chuサウンドはこんな風に作られた


家のCD棚を整理してたら、1999年にmilky-chu名義で世の中に最初にリリースした「drug queen marchen schoo」が出てきたので懐かしくなってつい聴いてしまった。
ついでにYouTubeにもアップした。

この作品は大阪に住んでいた時代に大阪のインディーテクノレーベルSandou RecordsからリリースしたCD-R作品。ちなみにROMZからmilky-chu名義でリリースするのはもうちょい後である。

裏ジャケにも書いてある通り、この頃のトラック制作はDAWは使っておらず、ハード機材だけで作っていた。
YAMAHA V50、ROLAND MC303 , YAMAHA SU10 , レコーダーがROLAND VS-880。
一応補足しておくと、
V50はシーケンサー内臓のFM音源シンセ、

参考記事: マイファーストシンセサイザーの死

Yamaha_V50_(1989)
MC303はGrooveboxと言われた、音源とパターンシーケンサー内臓のマシン、
MC303

全体のメモリサイズは44.1kHzで約19秒サンプル可能という最小限のサンプラー!
SU10

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B018G63PSS/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=musicrank03-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B018G63PSS&linkId=ae48d2474b3f6c535ec71f8964175ad9

機材のセッティングは
V50のシーケンサーとMC303のシーケンサーをMIDIでと同期。
MC303のMIDI OUTからSU10のMIDI INへつなげ、SU10はMC303でコントロール。
という感じ。

基本的な作り方としては、まずSU10に色々なCDからサンプリング、
とはいえ、全部合わせて19秒しか録れないので、1小節とか2小節など、フレーズ単位でサンプリングすることは稀で、適当に短い単音を録って各PADに配置する、というやり方をしてた。
サンプリングの使い方としてはフレーズを録るというよりは、色々な異なる音の質感、空気感をごちゃまぜにする為に単音を色々なジャンルのCDからサンプリングしていた。
基本的にキーは気にしない。あくまで空気感を切り取るというイメージに近い。
そうしてサンプリングして各PADに配置された音をMC303のアルペジエーターを使い鳴らす。
そうすると予想だにしない音、フレーズが生まれたりする。
その偶発的に出来上がったフレーズを手がかりに、MC303の中でフレーズ、ドラムパターンをいくつか作っていく。
最後にV50側で鳴らしたいフレーズを打ち込む。

そうして、V50側のシーケンサーをマスターにして、同期しているMC303を鳴らし、HDレコーダーにV50 , MC303 , SU10を全部同時に一発録りで録音する。
一発録りでやるのは、MC303のつまみぐりぐりしたり、トラック(フレーズ)のミュートや再開などはある程度は決めているが、録るときのその場のノリで録音したかったからだ。
いまいちだったらもう一回録るというだけ。重要なのはあまり録る前に決めすぎないというところだ。

完全に全曲、このような手法というわけではないが、ほぼ「drug queen marchen schoo」に収録されている曲はそんな感じで作られた。
ちなみにROMZからリリースしたmilky-chu「Carnival For Edelweiss’s Ensemble」のときはDAWを使い始めていたため、このような手法ではない。

以上、当時を振り返りながら書いてみました。

Ryoma Maedaの最新作はこちら「シンセサイザーガレージパンクバンド