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7月7日 22時すぎ


7月7日 22時すぎ
区役所の夜間通用口から中へ入ると受付の窓口で20代後半ぐらいのカップルが婚姻届を提出していた。
夜間とはいえ受付はスーツきたおっさんがいるのかと勝手に思っていたけど、作業着着た警備員みたいなおっさんなんだなーと思った。あー今日七夕だもんなー婚姻届出す人多いんだろうなーと思いながら、、
時間かかりそうなんで電気が消えた昼間使われているスペースのとこの椅子に座って待つ。空調も消えているのでなんだか蒸し暑い。

20代後半ぐらいのカップルは無事婚姻届提出できたみたいだけど、記念撮影してくれる人がいなくて困ってる。
作業着着た警備員みたいなおっさんは規則で受付のとこから出られないらしい。

あんまり人の写真を撮るのは好きじゃないけど「撮りましょうか?」って声かけて撮ってあげる。
あれ、これ腰より上でいいのかな、これ全身入れたほうがいいのかな、、、なんて少し不安を感じながら撮る。

20代後半ぐらいのカップルが帰った後、受付の窓口へ。
作業着着た警備員みたいなおっさんの後ろではAMラジオみたいな音質で九州に接近中の台風情報が流れている。

役所の窓口にいくとなんだか怒られそうな感じを勝手に思ってしまうが、
作業着着た警備員みたいなおっさんはやさしく色々教えてくれる。

おっさんの声とラジオの台風情報と電気が消えた昼間使われているスペースの静寂と蒸し暑さの空気感がだんだん気持ちよくなってくる。

そんで無事、僕らも提出できました。婚姻届を。
作業着着た警備員みたいなおっさんが僕らが家族になると認めた時間は7月7日 22時22分というよくわからん奇跡みたいな時間でした。