田舎で起きたターマーズの放送事故

何年かに一度、思い出したかのようにやってくるオレの中の清志郎ブーム。

小学4年 – 5年生ぐらいの時ぐらいに出会ってから、数十年以上たった今でもたまに聴きたくなるというのはやはり清志郎の魅力はすごい。

今から30年前ぐらい、オレが通っていた日本の西の果て、田舎の小学校である日突然「タイマーズ」ブームが発生した。

その頃、タイマーズの第一次活動はすでに終了している時期で、当然、セブンイレブンのCMで「デイドリームビリーバー」が流れている時ではない。

が、何故、そんな田舎の小学校でタイマーズブームが突如として発生したのか?あらためて考察してみたい。

事の発端は、小学5年生だったA君が学校へ持ち込んだ一本のカセットテープである。

そのカセットテープには原発を批判して有名になった(日本の西の果ての田舎ではまったく話題になかったと思うが・・・)RCサクセションの「カバーズ」が収録されていた。

そして、当時のお昼の時間、校内放送では、「コンドルが飛んでくる」とか「イエスタデイ」とかのよくわからん、なんか暗〜い昔の音楽が流されるのが通例だった。が、A君の仕業により、RCサクセションの「カバーズ」が爆音で校内放送で流された!!!

サマータイムブルースの「日本の原発は安全です」という皮肉のセリフが全校中に響きわたる。子供ながらに感じた教師の戸惑い、なんかよくわからんが面白くなってきたー!という感がじわじわきた。

そして、そんな感じに味をしめたA君は次の一撃として、タイマーズのアルバムを収録したカセットテープを学校へ持ってくる。

小学生だったし、伊勢谷友介もまだ逮捕されてない時代。。タイマーズのTimerと大麻がダブルミーニングになってることとはつゆ知らず。爆音で「タイマーズのテーマ」が小学校の校内放送に流される。

そして、クラス内の一部の男子間で、タイマーズのカセットテープがダビングにダビングを重ねられ、タイマーズブームが発生。

連日、お昼の校内放送ではタイマーズのアルバムが流され、オレのクラスでは毎日帰る前にやる「帰りの会」で何か歌を歌うことになってたが、それもタイマーズ版の「デイドリームビリーバー」になる!

そして、いつものようにタイマーズを昼の校内放送で流していたある日、たしか「土木作業員ブルース」が流されていた頃、曲の途中でブツ!っと突如として音が止められた!!!

事情は、いつも通り、タイマーズを爆音で校内中に流していた放送室へ、ある教師がのりこみ、「この音楽は小学生にふさわしくない!」という理由で止められた!という事だった。

今、思うとその理屈は正しいw確かに子供にふさわしくないw 。。 が、

A君は反抗期ということも重なり

「このクソ国家権力め!!」(教師は公務員で、国家権力とは違うが・・・)

と、小学生らしい無知もご愛嬌。そう思ったらしい・・・。

そして、それを機にかどうかは忘れてしまったが、いつの間にかクラス内のタイマーズブームも終息していった。

そしてオレの清志郎ブームは中学に入ってからも続いたが、いつの間にか終息した。しかし、最初に書いた通り、何年かに一度、思い出したかのようにやってくる。

そして、A君も大人になり、こんな事をしてしまう素晴らしい大人になりました。

ま、ここに書いたA君はオレの事なんだが・・・

さらば反抗期の光・・・・